組合員活動報告

菅野みずえさんのお話

2022.2.25

◇開催日:2022年2月25日
◇主 催:理事会
◇場 所:京都経済センター/オンライン

京都市左京区の環境団体グリーンアクション代表のアイリーン・美緒子・スミスさんは写真家、ジャーナリストとして水俣問題を広く社会に問い、今も続く裁判の支援や患者の皆さん、地元住民の皆さんとの繋がりを大事にしています。
原発事故後すぐのスリーマイル島で住民の聞き取りを丁寧に行い、その後の脱原発活動に活かしておられます。そのように常に当事者の体験や体に起きたことを活かすこと、残すことが重要だと考えられ、福島第一原発から30キロ圏内で震災、原発事故に遭い、筆舌し難い体験をされた菅野みずえさんにインタビュー取材され、京都市南区のアジェンダ・プロジェクトの協力を得て、昨年3月に冊子を発行されました。
コープ自然派のカタログ49号で取り扱われるにあたり、開催した学習会でも、アイリーンさんが菅野さんに問いかける形で、参加者も理解しやすい内容となりました。
 事故当時の菅野さんの体験は、私たちにとって現実のこととにわかには信じがたいようなことばかりでしたが、放射能の雲が菅野さんのご自宅がある浪江町の北西部津島地区に流れ、放射能が高濃度となっているところに避難することが指示され、沢山の方々が雲の流れとともに移動していたことが、当時報道され、原発事故の恐ろしさに震えたことを思い出しました。
県外への避難にあたり放射能測定した際、測定器の針が振り切れたこと、しかし、県はその被ばく線量を記録に残しておらず、その後発症された甲状腺がんと被ばくとの関連性を検証する手がかりがないこと、関西に避難して知人から「あなたたちが逃げてくるから汚染が広がった。あなたたちの排泄物がこの町の汚泥となる」と言われ、放射線量の高い二本松市の避難所に、福島県に戻られたことを、淡々と語る菅野さんは、そんなふうに1日で、その前日とは全く違う世界になってしまう原発事故を二度と起こさないために、今できることに力を尽くしています。
避難する地域の方々、自治体や避難を受け入れる地域の人々、自治体に避難計画を切り口に、実際事故が起きたら、計画通りにできるのか、そもそも計画は充分なのか、考えてほしい、避難しなくてもいいように、と問い続けています。
冊子では、ここに書ききれない、菅野さんの体験、思いが語られています。
49号で注文をしそこねた方は、グリーンアクションにお問い合わせ下さい。
京都府の北部は、福井県の原発が事故を起こしたら避難をすることになり、京都市を含む南部地域は避難の受け入れをすることになります。それは自治体の担当課(危機管理課やまちづくり安全課など)に聞くとわかります。お住まいの自治体には、どこから避難してこられるのか、どの施設で過ごされるのか、尋ねてみてはどうでしょう。